2008.09.05

マニアッカーズデザインエキシビジョン レポート

イメージ:マニアッカーズデザインエキシビジョン レポート

過去10年間のオリジナルデザインフォントをまとめた作品集、「デザインフォントマニア」の出版を記念して行われている展示会の様子をレポート。

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マニアッカーズデザインといえば、群馬を拠点に10年以上前から活動してきたデザインオフィスとして知られる。その仕事は、グラフィックデザイン、エディトリアルデザイン、ウェブデザイン、映像など多岐に渡るが、中でも毎月のようにリリースされるフォントや、いつもキュートでポップなデザインが目を楽しませてくれるロゴの魅力は広く知られている。

マニアッカーズデザインは、マンスリーイメージを担当するなどwithDとの縁も深い。現在のロゴデザインも彼らによるものである。作品集「デザインフォントマニア」に掲載されているので、チェックしてみて欲しい。

そんな彼らの、初めての本格的なエキシビジョン「デザインフォントマニア」(8/30〜9/23)が群馬県前橋市のフリッツ・アートセンターで開催されている。いい天気の日曜日、ぶらっと行くには遠いけど、気持ちはぶらっと遊びにいってきた。運良くコメントももらうことができたので、レポートしたい。

マニアッカーズデザインエキシビジョン展示会場の様子
やわらかい陽が印象的な展示会場の様子

ゆったりとした、くつろぎの空間

会場となったフリッツ・アートセンターは、前橋駅からバスで20分ほどの利根川沿い、市民が憩うとても雰囲気のいい敷島公園の一角にある。赤い格子状の鉄骨が印象的な建物には、彼らのロゴが! デザイン書籍や雑貨を扱うショップの奥がギャラリースペースとなっている。

マニアッカーズデザインエキシビジョン展示会場の様子 マニアッカーズデザインエキシビジョン展示会場の様子
フリッツ・アートセンター(左)、上の写真と反対側から見た展示会場の様子(右)

写真を見てわかるとおり、非常にシンプルな展示空間だ。代表の佐藤正幸さんに話を伺った。

【佐藤】当初から「デザインフォントマニア」の展示をメインに考えていました。フリッツ・アートセンターは元々本屋さんなので、この本だけの特設コーナーをつくろうかと。特設コーナーといえばポップ広告ですけど、ただ大きくしてもつまらないので、マニアッカーズデザインのシンボルマーク『マ』を使ってシンプルで巨大なポスターをつくり、駅張り広告の様に同じポスターを並べて貼るような構成を考えました。

この店は子供連れのお客さんも多いので、走り回っても大丈夫、リラックスできる空間を作れたらと思って。『マ』のシンボルマークを使って家具のようなオブジェをつくって、ゆっくり腰かけて本が読めるようなスペースを用意してみました。なので、座ってボーっとしてもらって全然構いません(笑)。
マニアッカーズデザインエキシビジョン展示会場の様子 マニアッカーズデザインエキシビジョン展示会場の様子
明かり窓から青空がのぞく(左)、美しい影を落とす(右)

たしかに、展覧会といった雰囲気とは違うゆるやかな時間が流れている。この日は前の日のゲリラ豪雨がうそのようにイイ天気。明かり窓には『マ』がくり抜かれたオブジェが置かれ、『マ』のベンチに美しい影を落としていた。

文字の楽しさ・おもしろさを伝えたい

会場の壁には、「デザインフォントマニア」のゲラ(校正紙)と思われるものが、一面に貼られている。細かく見るとよくこれだけのものが生み出されたなぁ、と素直に感心する。

【佐藤】小さいころから文字の形自体に興味があって、いつしかデザイナーを目指すようになりました。Macを初めて触った時に「フォント」という項目があって、いろいろなフォントが自由に選べ変更やプリントアウトができ、アウトライン取れた時の衝撃は大変なもので。それを今日まで引きずっている感じがします。
マニアッカーズデザインエキシビジョン展示会場の様子 マニアッカーズデザインエキシビジョン展示会場の様子
壁に貼られたゲラ(左)、フライヤーやビニールテープなども(右)

その時に「自分にもフォントが作れるのでは?」と思ったんですね。制作を始めて10数年経っても文字に対する思いは変わることはなく、むしろ強くなる一方です。これからも、様々なデザインのフォントを作っていきたいですね。文字の楽しさ・おもしろさを自分なりに伝えていきたいんですよ。

群馬から発信することの大切さ

店を出ると、本当に静かで流れている時間の質が違うことに気づく。前橋というと遠いように感じるが、実は渋谷から電車で約2時間で来れてしまう距離である。

【佐藤】地元の空気・環境・人・文化が好きなので、ここを拠点に活動ができることの素晴らしさを日々感じています。何と言っても生まれ育った土地ですからね。「東京に来ないの?」とはよく聞かれますが、自分にとっては離れる意味・理由が見つかりません。

マニアッカーズデザインの仕事は、9割位は都内からの依頼です。とてもスムーズにやりとりできていますし、都内まで車や新幹線なら1時間という距離感に助けられている部分もあります。より地元の様々なモノ・コトに目を向けつつ、良いデザインを世界に発信できたらと思っています。

佐藤さんは、2007年の10月に群馬は高崎の有志「Takasaki Designers Act」の一員として、「ウェグナーに座ろう」展を企画し成功を収めている。佐藤さんの地元に向けた眼差しは、そんなところにも感じることができる。

秋の一日、高崎哲学堂(ウェグナーに座ろう展の会場)とともに遠足気分で出かけてみてはいかがだろうか。

マニアッカーズデザインエキシビジョン 01[デザインフォントマニア]

フライヤー・会期:2008年8月30日(土)〜9月23日(火/祝日)
・料金:無料
・会場:フリッツ・アートセンター
・主催:Maniackers Design
・会場構成:Maniackers Design + KLANG
・URL:http://www2.wind.ne.jp/maniackers/exhi_dfm.html

(withD特派員 岡本淳)

関連リンク

マニアッカーズデザイン
withD MONTHLY Graphics
デザインフォントマニア(Amazon)
マニアッカーズデザインエキシビジョン 01[デザインフォントマニア]
フリッツ・アートセンター
敷島公園
Takasaki Designers Act
ウェグナーに座ろう / 2007年10月6日~28日 群馬県高崎哲学堂
高崎哲学堂(ウェグナーに座ろう)

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