2008.12.08

新製品レビュー:Adobe® Creative Suite® 4 Production Premium

イメージ:新製品レビュー:Adobe® Creative Suite® 4 Production Premium

アドビ システムズ(株)
アップグレード版98,700円~/製品版261,450円

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2008年11月11日 Adobe Creative Suite 4 日本語版(以下 CS4)が発表された。9月23日に米国で発表されてから、約2ヶ月を経てついに日本語版の情報が得られた。今回は速報として、Production Premiumのレビューを紹介する。(発売は12月中旬予定、本レビューは11月時点の情報、画面ショットは英語版製品)

体験版ダウンロード開始!

Adobe Creative Suite 4の体験版がアドビサイトからダウンロード可能になりました。(12月8日)

Adobe Photoshop CS4 Extendedをはじめ、Illustrator CS4やFlash CS4 Professional, Dreamweaver CS4, After Effects CS4やPremiere Pro CS4などの製品を試すことができます。

Production Premium 製品構成

Production Premium CS4の製品構成は以下の内容となっている。CS3と製品構成は変わらないが、製品間の統合がかなり進んでいる。そのため、今までのように再レンダリングの必要がなく、さらには制作オペレーションの観点からも非常に効率が上がっている。

  • After Effects® CS4
  • Adobe Premiere® Pro CS4
  • Photoshop® CS4 Extended
  • Flash® CS4 Professional
  • Illustrator® CS4
  • Soundbooth® CS4
  • Adobe OnLocationTM CS4
  • Encore® CS4
  • Adobe Bridge CS4
  • Adobe Device Central CS4
  • Dynamic Link

このレビューでは、上記の中から太字で示した製品について紹介する。

  • OnLocation CS4

Adobe OnLocation CS4の操作画面昨年のInterBEEで注目されたRED Oneをはじめ, AVCHD, P2 cam, そして XDCAM EX、XDCAM HDなど、撮影にはテープレスカメラという選択が増えている。ただ、テープレスの場合には、その撮影ファイルは中間ファイルを通すケースが多く一手間かかっていた。

Adobe OnLocation CS4(以下 OnLocation CS4)では、このテープレス環境の整備として、撮影ファイルをネイティブで扱える機能が備わった。中間を通さないため、OnLocation CS4の波形やベクトルスコープを使い、撮影状況を把握しながら取り込むことが可能だ。

また、撮影時にショット番号やテイク、コメントを入れられるが、このデータはメタデータ(Adobeが提唱しているXMPとして保存される)として保存され、Production Premium CS4でほとんど共有化ができるため、撮影時の状況を確認するのにも役立つ。また波形やベクトルモニタも強化され、使い勝手が向上した。

※クリックすると図が拡大します

  • Premiere Pro CS4
Adobe PremierePro CS4 の操作画面 Adobe Premiere Pro CS4 のメディアブラウザ
※クリックすると図が拡大します

OnLocation CS4で撮影したファイルは、Adobe Premiere Pro CS4(以下Premiere Pro CS4)にネイティブファイルのまま読み込まれる。テープと違いフォルダ構成で読み込んでいくため、Premiere Pro CS4では「メディアブラウザ」というタブで撮影ファイルを管理する。(左図)

テープレスでは取り込んだファイルがそのまま見えるため、この管理や検索も非常に重要になってくるのだが、PremierePro CS4ではプロジェクトタブに検索がついているため、ビンに持ち込んでしまったとしても、目的のファイルを見つけやすくなっている。これにもOnLocation CS4で設定したメタデータが活用されている。(右図)

Adobe Premiere Pro CS4 のメディアブラウザ2映像制作では決められた尺でストーリを作り上げていくことになるため、タイムコードが非常に大切だ。今までのPremiereProではこのタイムコードに対する扱いが弱い部分があったが、PremierePro CS4では、クリップやタイムラインに乗せたタイムコードがオーバーレイでプログラムモニタにも表示されて便利に。オーディオも合成も最終的には編集ですべてまとめるため、PremierePro CS4を核としてAfter Effects CS4、SoundBooth CS4が連携される。

※クリックすると図が拡大します

  • Photoshop CS4 Extended

Photoshop CS4 Extendedの操作画面 Photoshop CS4 Extendedの3D機能
※クリックすると図が拡大します

Photoshop CS4 Extended(以下 PSCS4)は、大きな進化を遂げている。より直感的な画像編集を可能とした色調補正パネルにより、コマンドがグラフィカルになったため、補正の操作を迷わず行える。そのため、彩度補正、カーブ、レベル、色相と彩度等の補正にかかる時間が大幅に削減された。また、プリセットも用意され補正データは非破壊になっているので、ピクセルを壊すことなくトライアンドエラーが行えるのだ。(左図)

PSCS4では3Dペイント機能も追加。これは3DCGアプリで作成した3Dファイルにペイントする機能で、上図のように奥行きのパースも合わせることができる。現状、読み込み対応フォーマットは3ds/OBJ/U3D 、出力としてはOBJ/U3Dとなっているが、PSCS4で3Dへのレタッチを行うことで、After Effects CS4へのデータ渡しもスムーズになる。(右図)

  • After Effects CS4

Adobe Aftereffects CS4 の操作画面After Effects は、すでに合成アプリケーションとしてデファクトの地位を築いているが、CS4ではPhotoshop の3Dレイヤーとの連携が深まったことにより、3Dを生かした合成処理が可能となった。(左図は3Dレイヤーを読み込んだ状態)

3D合成にはカメラアングルコントロールが必要になるが、今までのAfter Effectsではカメラが使いにくいという難点があった。このCS4では新しく3Dツールとして、統合カメラ/XY軸カメラツール/Z軸カメラツールが搭載された。特に、統合カメラツールは3Dモデリングアプリケーションの使い勝手に似ているため、直感的にアングルきめやカメラパスを取ることができる。

Adobe Aftereffects CS4 のカートゥーンエフェクト1 Adobe Aftereffects CS4 のカートゥーンエフェクト2
※クリックすると図が拡大します

After Effects は、すでに合成アプリケーションとしてデファクトの地位を築いているが、今回特筆すべきはエフェクトの計算においてGPUを使っている点だ。すべてのエフェクトがGPUで行われないが、新しく追加されたカートゥーンやブラー(バイラテラル)と タービュレントノイズなどはGPU対応になっているため、重い計算でも高速に処理される。

  • SoundBooth CS4

Adobe Soundbooth CS4 の操作画面 Adobe Soundbooth CS4 のボリューム補正機能
※クリックすると図が拡大します

SoundBooth CS4では、PremierePro CS4からダイナミックリンクを使いシーケンスを持ち込むとビデオも合わせてくるため、映像を確認しながらのオーディオ調整が可能。PremierePro CS4にもオーディオ機能は搭載されているが、Soundbooth CS4がもつオーディオボリューム補正機能を使うと、音のバランスが簡単に決められる。(左図)

オーディオでよく行われるのが、ノイズ除去やエフェクトだ。勿論SoundBoothにも操作性のよいノイズ除去ツールやエフェクトが搭載されているのだが、このボリューム補正が秀逸だ。オーディオ素材をバラで録った場合などには、夫々のレベルが違っているケースがあり、レベルをみながら1トラックづつ合わせていくが、Soundboothのオーディオ補正にあるボリューム一致機能を使えば、リファレンスの音源を1つ用意することで自動的に合わせてくれる。(右図)

  • Dynamic Link

Adobe Dynamic Linkは、After Effects CS4、Premiere Pro CS4、Soundbooth CS4などの製品間でファイルの編集、合成を行った場合に中間レンダリングを行う必要がなく、反映されるもの。そのためレンダリング待ち時間が短縮され、前後のカットとのマッチングなどを容易に検証することができる。

例えば、Adobe Premiere Proでクリップのシーケンス編集の際に、映像データはAfter Effectsに持ち込んで合成を施して戻す、Soundboothではオーディオ調整を行って戻す、といった作業がレンダリングなしで行える。これは以前からあった機能だが、そのインテグレーションがEncoreCS4にまで広がったため、最終的なDVDやBlu-Rayオーサリングまで一環した環境が整ったことになる。

Creative Suite = Creative Solution

Adobeがもつ豊富なグラフィックツールをまとめ、連携機能をCreative Suiteと名づけてから4回目のバージョンアップを経て、Suiteという一式での構成から、Solutionという制作フローの課題解決にまで踏み込んだ開発がなされている。

制作フローとは一様のものではないが、Adobe Creative Suite 4 Production Premiumを導入することで、無駄な時間を省いた効率的な制作環境を構築できる可能性が広がるだろう。Creative Suiteは、制作環境に最適なクリエイティブソリューションパッケージだといえる。

尚、Adobeサイトから登録すると体験版が入手可能になった際に電子メールで通知が受け取れる。

(withD編集部)

関連リンク

Adobe
Adobe Creative Suite 4ファミリー
Creative Suite 4 Production Premium

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