2008.06.23

CSS Nite shuffleレポート

イメージ:CSS Nite shuffleレポート

6月13日、スーパー・デラックス(西麻布)でのイベントから、「シャッフルTV@スーパーデラックス」の模様をお届け。

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久しぶりにお届けするCSS Niteのレポート。この日は昨年4月の第1回につづく「クラブでやるCSS Nite」の第2弾である。CSS Niteは基本的にマークアップ、デザインよりのテクニカルな内容を扱うのですが、この企画ではFlashや映像など、分野を超えたクリエイターを文字通り「shuffle シャッフル」することを狙いとして開催されました。

さて、このレポートでは数あるセッションの中から、川井拓也さん(株式会社ヒマナイヌ)による「シャッフルTV@スーパーデラックス」の模様をお届けします。どのセッションも魅力あふれるものばかりでしたが、最も“shuffle”というコンセプトを体現していたように感じたからです。では、さっそく当日の模様をお届けしましょう。

会場の参加者全員で海賊テレビ

一方向の講演ではなく、いわば一種のワークショップだったのですが、その手法はとてもユニーク。3人1組のグループで、おすすめのYouTubeコンテンツを紹介しあう。その様をポータブルビデオで収録。さらに紹介されたコンテンツを加えてYouTubeのプレイリスト上に再構成し、番組を作ってしまおうというのです。

川井拓也さん(株式会社ヒマナイヌ、撮影:岡田陽一)
川井拓也氏(株式会社ヒマナイヌ)

川井さんはその狙いをヒマナイヌのミニ連載の中で、「あらゆる映像がYouTubeに集まっているとなったとき、それをただ見るだけじゃなくて並び替えたり、意外な並べ方をしてみたりしたいなと思ったんです」と、言っています。単純におもしろそうで、なんとも知的な遊戯ですよね。

ひとやすみ:ヒマナイヌって?

ヒマナイヌは非常にユニークなプロジェクトの数々で知られるプランニング企業。ネックストラップで首からかけたカメラで5分ごとに撮影し一日の活動を記録する「LifeSlice」、額の形で撮影者と撮影対象を同時に撮影する両面カメラ「Howdy?」、見えるものを話しながら耳で案内する地図「PodWalker」などなど。モノやサービスを絶えず組み直し、新しい視点で捉え直す活動を行っています。

心地よい緊張感と連帯感

グループは男女混合で、ポジティブな動画に限る、30秒で紹介する…など、説明を終えた後に「シャッフル、スタート!」の声。パートナーを捜し出し、好きな動画名があいさつとなります。10分後に収録が開始されるとの宣言もあり、何を選ぶか、討議は次第に熱を増していきました。

紹介する様子を撮影していく(撮影:岡田陽一) こちらは、タナカミノルさんや矢野りんさんのチーム(撮影:岡田陽一)
30秒で動画を紹介していく。右はタナカミノルさんや矢野りんさんのチーム。

そして、特製のカメラとバッテリーが一体化した、ワンハンドブロードキャスト機材で撮影が行われました。撮影順番を待つ間にチームの連帯感も増していき、撮影を終えたグループでは改めての自己紹介タイムへと、自然に展開していったのが印象深かったですね。

30分の海賊放送が完成

そうして撮影し、YouTubeのプレイリスト上に再構成された「海賊放送番組」がこちらです。10分の撮影で30分の番組ができあがり。


shuffleTV@superdelux(YouTube)

ヒマナイヌの報告エントリーから引用させていただくと、紹介された動画は下記のとおりとなっています。

  • ケータイ電磁波でポップコーン
  • ちょいエロなwii fitのフラフープ
  • えきねこ
  • おばちゃんエアバッグ
  • フードファイト
  • 布でできたBMW
  • ドアラの暴走
  • 韓国のデモ
  • 捕鯨ドラゴンボール
  • 舞浜サルサ
  • MHPG2
  • エイリアンvsプレデターvsバットマン
  • 浪花恋しぐれ

動画を素材とするかたち

この試みに不可欠なのはYouTubeですが、「紹介コメント」動画をアップロードした上で、誰かがアップしていた動画とつなぎ合わせて利用するのがミソですね。再利用を前提とすることで、エンコード時間を不要にし、すばやい作業を可能としているます。

単体では「紹介コメント」動画は意味を持ちません。しかし、プレイリスト上で公開されている動画との接続詞として存在することで、意味を持ちます。このことは、誰もが膨大なYouTubeのアーカイブから放送局のように映像をチョイスし、番組を作れる可能性を示しています。川井さん自身、最初にこのことを発見した際の驚きは大きかったようですね。

空気なったWebと歩んでいく

その場で知り合った人と好きな作品を語り合う経験は、これまでに感じたことのない、むずがゆくも気持ちのいい体験でした。仕事も世代も異なったとしても、距離を一気に縮めることは可能なのだと実感できました。

会場の様子(撮影:岡田陽一)
いっきに来場者の距離が縮まったのを実感。

そして、きっかけは動画サイトというWebコンテンツ。もはやオフラインでもオンラインでも、私たちの頭の中にはWebがあるということですね。それを前提に可能となる出会いのかたち、コミュニケーションのかたちを見つけ出し、作り出し、参加していくこと。それが先端を行く人たちの使命であり、そこに近づくための手段ということなのではないでしょうか。

(withD特派員 渡邉淳矢、撮影:岡田陽一)

関連リンク

特派員のイベントレポート バックナンバー
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CSS Nite
CSS Nite shuffle
ヒマナイヌ
CSS Nite shuffle"ミニ連載その1:海賊テレビを作りたい"(ヒマナイヌ)
CSS Nite shuffle"ミニ連載その2:コヤニスカッティとアトミックカフェ"(ヒマナイヌ)
CSS Nite shuffle"ミニ連載その3:その場の空気をパックしたいという欲望"
CSS Nite shuffle"ミニ連載最終回:シャッフルTV@スーパーデラックス完成(ヒマナイヌ)
ライフスライス:LifeSlice Archive(ヒマナイヌ)
ハウディ?:Howdy? Archive(ヒマナイヌ)
ポッドウォーカー:PodWalker Archive(ヒマナイヌ)
ヒマナイヌの提唱するワンハンドブロードキャスト(ヒマナイヌ)
YouTube再生リストのカット間の体感タイムラグに関する実証実験(ヒマナイヌ)

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