2008.10.23
ABAブログイベント「MIRAI:ネットとガジェットの融合」レポート

10月21日、ベルサール九段に14人のゲストを招いて行われた、オーディエンス参加型パネルディスカッションの様子をお届け。
ABA(Alpha Bloggers Award)とは、2004年に始まったアルファブロガー投票企画。このイベントは、消費者側の立場としてのアルファブロガーと製品(ガジェット)やサービス(Webサービス)の開発者としてのビジネスパーソンを結びつける、一種のパネルディスカッションやブレストの場として企画されましたようです。平日の夜にも関わらず、クリエイター向けイベントとは少し違うタイプの来場者で大盛況でした。

会場は多くのビジネスパーソンで埋めつくされた。
イベントは「新しいサービス、新しいガジェット」「PCの可能性と未来」「ネット時代のデジカメ、デジビデ」の3部構成。それぞれに企業の担当者がテーマを設定し、パネラーが自由に議論し、Twitterを通じて会場内外のオーディエンスも参加できるといった趣向でした。では、写真(撮影:cremaさん)を中心にイベントの様子を紹介しましょう。
新しいサービス、新しいガジェット
テーマの投げかけは、ソニーマーケティングが企画している新しいWebサービス「Life-X」のプロジェクトリーダー、湯原真司さん。このLife-X、11月中旬にロンチが予定されているもので、特徴としてはFlickrやYouTubeなどの外部のWebサービス、家電や携帯ゲーム機など多様なデバイスとワンストップでシームレスな連携が可能となるライフログ系のサービスのようです。テーマとして、今後5年程度の近いミライの新しいサービスやガジェット像や組み合わせについての内容となりました。

パネラーのバックボーンが多様なのと、そもそもブレストなのでまとめる必要もないのですが、下記の意見が印象に残りました。
- 女子は「単機能」「かわいい」「コンパクト」がキーワード。パソコン経由じゃなくて、それだけで使えて持ち歩けることが大事。多機能満載より、ちょっとしかできることがなくて、安い(2万円超えるとヤダ)ことも重要なんです。東芝のTEGACKYは神(まつゆうさん)
- Dropboxのような、意識せずにデバイス間が連携できているサービスの感じが新しいなぁと思う(滑川海彦さん)
- 音楽とナントカって融合ってキーワードで語られるけど、むしろ融合しなくてもいい。結びつきすぎるとみんな音楽買わなくなるから。音楽や楽器に直結するガジェットって使わないし魅力も感じない。プロだからかもしれないけど(小宮山雄飛さん:ホフディラン)
PCの可能性と未来
テーマの投げかけは、ネットブックというPCの新カテゴリを「Aspire One」で牽引する日本エイサーのマーケティング担当、砂流恵介さん。先進国の中ではPC普及率が低い日本において、PCがどうなってくれれば買ってもらえるのか。ネットと融合した近いミライのPC像についての内容となりました。

このセッションでは、世代や地域によって違いが出たように感じました。若い世代のパネラーからは「よりコンパクトに・便利に」という方向でスマートフォンや電子インクについての言及など。一方でパネラーの中では年長で在米の外村仁さんからは「コンピューターが人間に合わせてくれるか」が提示され、求める便利さの違いを感じました。その象徴として、アップル社が1980年代に既に提唱していたKnowledge Navigatorが紹介されました。
Knowledge Navigatorのコンセプトビデオ(YouTube)
ネット時代のデジカメ、デジビデ
テーマの投げかけは、早くからネット上の映像公開という割り切った仕様がブロガーに支持された(会場の所有率はざっと7割!)三洋電機のデジタルムービーカメラ「Xacti」の開発担当、塩路昌宏さん。録画ビデオやストリーミングビデオの共有が急速に定着した数年、今後デジタルカメラやデジタルビデオに望まれる進化についての内容となりました。

でも、「全機種持ってますよ」という家入一真さんを筆頭に、パワーユーザーでパネラーが構成された第3部はどちらかというとXactiに望まれる機能や仕様について話が中心に。印象に残った意見をあげてみましょう。
- 撮った映像は高画質になるにつれ巨大なファイルになってしまう。やっぱり、どうやって見せるかが一番の面倒くささで、悩みどころ(ジェット☆ダイスケさん)
- Ustreamでストリーミング環境が身近になったので、カメラ自体がネットに直接つながるようになって欲しい。撮る→保存→公開だと「今見せたいのに…」となっちゃう(まめこさん)
- Xactiは被写体にとって緊張感を強いない優しいカメラ。その良さは大事にして欲しい(須田英之さん)
- ネットにあげるとか興味無し。とにかく機械に詳しくない人(奥さん)でも子供がいい感じに撮れればいいし、そういう機能に絞った機種があってもいいくらい(家入一真さん)
イベント雑感
これだけの数のパネラーだと、意見は発散的になってしまうのは仕方ないですが、その混乱ぶりも含めて興味深く見ることができました。残念ながら掲げたテーマに沿った話が終始展開された訳ではなかったけど、それでも「ガジェット」や「ネット」に対するスタンスの違いでこうもバラけるもんかなぁと。アンケートなどでそうした多様性を拾って行こうという主催者の試みも好感が持てました。

セミッター(左)、このイベントのログ(右)
そういう意味では、やっぱり秀逸だったのは「セミッター」でしょうか。このサービスはTwitterをベースにしたもので、会場にいる人、スレッドの流れを見ることでインターネット越しにイベントに参加する人の忌憚ない意見をプロジェクターで映し出していました。欲を言えば、もう少しセミッターを通じた「あちら側」とのやりとりがあっても良かったかもしれませんね。
関連リンク
ABA(Alpha Bloggers Award)
ABAブログイベント MIRAI:ネットとガジェットの融合
Technoratiでみた、このイベントへの言及
Life-X
Aspire One
Xacti
セミッター
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