CMディレクター出身の福田敏也さんは、博報堂を経て777interactiveを設立し、インターネット広告企画からリアル店舗での映像装置開発まで、さまざまな「インタラクティブ」を形にしてきました。
今年も開催されるYahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007の最終審査員をご担当される福田さんにお話をうかがうことができましたので、早速お届けしましょう。
777interactive 福田敏也さん
このインタビューは、Yahoo! JAPAN インターネットクリエイティブ アワード 2007事務局の協力のもと、Yahoo! JAPANとの連動特集として実現しました。最後に、Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007のご案内も掲載しております。どうぞご覧ください。
インターネット黎明期、社内ベンチャーからのスタート
【Q】 いまのお仕事についたきっかけについて教えてください。
【A】 もともとは、博報堂でCMのディレクターをしていたのですが、1995年、社内で「電脳体」っていう実験的な組織ができて社内公募があり、応募したのがきっかけです。そこでのミッションは、インターネットの中におもしろい企画をつくり人を集めるというものでした。
当時はインターネット広告といってもバナーくらいしかなかったので、サービス開発と同時に半分はメディア開発でした。まず立ち上げたのは「お年玉くじ付き電子年賀状」。サービスの事業設計、インターフェース開発から運営までと、ほとんどベンチャーに近いようなことをやっていました。
【Q】 CMからネットの世界に入った決め手は何ですか。
【A】もともと古くからのMacユーザーで、Macが日本に上陸した頃から使っていて、自分にとっての最初のコンピューターがMacだった。この新しいツールによって、仕事の仕方が変わっていきました。だからインターネットを使って新しいクリエイティブをつくるぞ! となったとき、自然に手を挙げていたんですね。
個人が、気持ちにあわせた発信回路を選んでいく時代
【Q】 今回のアワードのテーマは「もう一度見たくなる」「人に教えたくなる」クリエイティブなのですが、福田さんにとってのクリエイティブをひとつ教えてください。
【A】 「twittervision 3D」がちょっと面白いです。地球のインターフェースに、みんながTwitterに書き込んだ内容のフキダシがボコボコ出てくるというもの。Twitterに書き込むのって、基本的にはどうでもいいようなことじゃないですか(笑)。そういうどうでもいいことを地球に吐き出している感じっていうのが、すごく“今”な感じですよね。
【Q】 では最近、お仕事周りで「これはおもしろい」と思ったものを教えてください。
【A】 最近、携帯コンテンツを扱っている会社の人と仕事をしていて、そこから色々な刺激を受けています。いつも肌身離さず持ち歩くメディアであることで、PCよりも遥かに深く日常と関わっている。インターネットといえばPCではなく携帯だ、という人口もどんどん増えているんですね。そこで発生している、PCと違う広告の、新しい文法にとても興味があります。
【Q】 Twitterのように、これまで以上に刹那的なものが受けている感がありますね
【A】 みんなのウェブの楽しみ方が、次のフェーズにあがった感じがありますよね。Twitterみたいなサービスって、ブログよりもさらに瑣末な日常の独り言を淡々と思いつくままに発信して、それに誰かがコメントして……壁にボールを投げている感じ。ディープに自分の主張を語るという発信回路と、肩にチカラを入れずに気軽に垂れ流したいっていう発信回路などを、個々人が気持ちに合わせて使い分けてやっていく時代になってきているんだと思います。
形式じゃない、核になるアイデアが大事
【Q】 そんな中、インターネットクリエイティブは今後どのようになっていくと思われますか。
【A】 インターネットクリエイティブとカテゴライズされる、限定されたものはどんどんなくなっていくかもしれないですよね。ケータイの中で起こることと、お店の中で起こることが連動していくだとか。ひとつのデータベースにあるコンテンツがいろいろな接点に開かれ、連携しながら広がっていく。インターネットの中だけの閉じたクリエイティブは、少なくなっていくかもしれません。
そうなってくればくるほど、より核となるアイデアが必要です。マス中心の時代であれば、主要マス媒体でのイメージがはっきりしていれば、キャンペーンの全体像が分かりやすかった。でも対象が多様なメディアにも広がっていくと、核になるものがはっきりしていないと、今まで以上にぼんやりとしてしまう可能性が高くなってきますから。
【Q】 最後に、アワード参加者へのメッセージをお願いします!
【A】 自分のしていることがカテゴライズしにくいなぁと思う人も、面白いと思ったら出してみてください。あまり自分のやってることを規定しすぎないで、「これでハマるのかなぁ」と思うようなものでも、どんどんぶつけてみてほしい。去年のグランプリ「まる。てん.てん・=ほし★」も、ある意味想定外の面白さだったわけですから。
いかがでしたでしょうか。Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007事務局では、優れたインターネットクリエイティブおよび関連クリエイターを育てることを目的として、作品を募集しています。withDをご覧のクリエイターの皆さんも、ぜひ応募されてみてはいかがでしょうか。
Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007 作品募集
インターネット上でのクリエイティブ表現の可能性を追求し、革新的なクリエイティブを制作したクリエイターを顕彰することで、インターネットの世界を発展させることを目的として実施されるアワード。昨年に引き続き、今年で2回目。2007年8月21日(火)まで作品募集中。
http://creative-award.yahoo.co.jp/
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。.・(まる。てん.てん・)
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