2007.07.17

Yahoo! JAPAN 連動特集 ♯5

イメージ:Yahoo! JAPAN 連動特集 ♯5

クリエイターインタビュー
内山光司さん(GT INC.)

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電通を経て、2006年にGT INC.設立。インターネットの黎明(れいめい)期から、数々の広告キャンペーン、ウェブサイトを手がけてきた内山光司さんに、この道に進んだきっかけ、そしてインターネットクリエイティブのこれからについてお話しを伺いました。

GT INC. 内山光司さん

GT INC. 内山光司さん

このインタビューは、Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007事務局の協力のもと、Yahoo! JAPANとの連動特集として実現しました。最後に、Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007のご案内も掲載しております。どうぞご覧ください。

原点は「インタラクティブ×エンターテインメント」

【Q】 いまの仕事についたきっかけについて教えてください。

【A】 小学生のころはマンガ家になりたいと思っていたんですよ。というのも家の目の前が映画館で、両親がその映画館で働いていたので、夏休みなんかは映画『ニュー・シネマパラダイス』みたいに映写室の隣の小部屋に一日中入り浸っていました。

中でも東映まんが祭りが楽しみで。日本で一番、東映まんが祭りを見ているんじゃないかなぁ(笑)、たぶん。アニメは死ぬほど見ていましたね。

【Q】 ネットの世界にシフトした決め手は何だったのでしょう。

【A】 とにかくモノをつくる仕事がしたくて、最初は電通に入ってイベント関連の仕事をしていたんですね。で、1980年代の終わりごろ、アメリカでマルチメディアが出てきた時期に仕事でニューヨークに行く機会があって。そこでCD-ROMに出会ったんだけど、これに衝撃を受けた。

一方的に投げる広告ではなく、ユーザーの関与できる可能性があるっていう今で言えば当たり前の話なんだけど、当時はすごく新鮮だった。

それからもう一つアメリカで出会ったのが、ディズニーランドのスターツアーズ。これもまだ日本に来る前だったんだけど、ただ乗るだけじゃなく、その世界に自分が関与していくエンターテインメントだなと。「インタラクティブ×エンターテインメント」というのがあるな、と感じました。それがきっかけかな。そのうちにネットが出てきて。気が付いたら、ここに流れ着いていた感じですかね。

「こいつは見たことない」って思ってもらえるのが大事

【Q】 今回のアワードのテーマは「もう一度見たくなる」「人に教えたくなる」クリエイティブですが、内山さんにとっての、そんなクリエイティブとはどのようなものですか?

【A】 最近、何をやってもBuzzだっていうけど、Buzzるのってけっこう難しい。そんな中、一番大きなポイントになるのは「こんなものは見たことない!」っていうところだと思うんですね。とくにブログを書いてる人たちのモチベーションをかき立てるには、「こいつは見たことない」って思ってもらうのが大事。

もうひとつは「ツッコマビリティ」(笑)。批評、批判、称賛、なんでもいいけれども、そういうツッコミの入り込む余地をつくること。紹介する人が、語れる余地があることがポイントですね。

GT INC. 内山光司さん

【Q】 では、最近の内山さんがお仕事をされるなかで「これはおもしろい」と思ったものは何でしょうか。

【A】 昨年の12月に渋谷でやった「BIG SHADOW」というMicrosoftのXbox360のイベントがあるんだけど、これは「誰も見たことないものをやる」ことがコンセプトだった。で、Buzzでけっこう広まったんだけど、ここで「インタラクティブを外に持ち出す」ことを試みた。もともと自分の原点がインタラクティブコミュニケーションだったので、やっとそこに戻ってこれた、という感じでしたね。

あと今年はケータイですね。ネットとケータイと、リアルな場所を絡めて何かを起こしていくっていう。ぼくらが今いるのは、水辺みたいな場所なんですよ。リアルワールドとサイバーワールドの境界線に、ぼくらはいる。半身は砂浜のうえ、半身は水の中。

今って、普通に情報の海と現実の世界を行き来してるわけじゃないですか。コンピュータはサイバーワールド。で、リアルワールドがある。ケータイは、その両方に属している。これをどうしたら面白くできるかな、っていうのが、いま考えていること。

今、クリエイティブの醍醐味は、メディアの使い方を模索すること

【Q】 インターネットクリエイティブのこれからは、どのようになっていくと思われますか。

【A】 ケータイでも、できることできないこといろいろあるので、ケータイがなんでもできると思っているわけじゃないけど、広告自体がクロスメディアと言われていて、インターネットのポータルって、もうウェブだけじゃない。ケータイでもいいし、Wiiでもいい。Wiiを付けっぱなしにしている家庭だってあるわけです。Wiiで朝のニュース見て天気予報見て、ってしてる。

一方で技術的には、クリエイティブという意味では踊り場の感があるよね。Flashが出てきたときのようなニュースはない。そこでメディアの使い方を模索していく時期かなと。

「ケータイってそんな使い方アリなの?」っていう提案をしていきたいですね。ここでどういう絵を描くかじゃなく、どんなシチュエーションでやるかって考えることが、いまのクリエイティブの醍醐味だと思いますね。

GT INC. 内山光司さん

【Q】 最後にクリエイティブアワード開催にあたって、参加者へのメッセージを一言いただけますか。

【A】 「見たことないもの」をつくってください(笑)。ラーメン屋だって、毎日通いたいラーメン屋と、人に伝えたいラーメン屋は違う。人に伝えたいラーメン屋にはツッコミどころがある。一言もしゃべっちゃダメとか。なんでチーズが載ってるの?とか(笑)。


いかがでしたでしょうか。Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007事務局では、優れたインターネットクリエイティブおよび関連クリエイターを育てることを目的として、作品を募集しています。withDをご覧のクリエイターの皆さんも、ぜひ応募されてみてはいかがでしょうか。

Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007作品募集

Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007作品募集インターネット上でのクリエイティブ表現の可能性を追求し、革新的なクリエイティブを制作したクリエイターを顕彰することで、インターネットの世界を発展させることを目的として実施されるアワード。昨年に引き続き、今年で2回目。2007年8月21日(火)まで作品募集中
http://creative-award.yahoo.co.jp/

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