2007.07.31

Yahoo! JAPAN 連動特集 ♯7

イメージ:Yahoo! JAPAN 連動特集 ♯7

クリエイターインタビュー
川口清勝さん(TUGBOAT)

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電通を経て、1999年にクリエイティブ・エージェンシー「TUGBOAT」を設立。アートディレクターとして話題を生む広告を作り続けてきた川口清勝さんに、この道に進んだきっかけ、そしてインターネットクリエイティブのこれからについてお話を伺いました。

TUGBOAT 川口清勝さん

TUGBOAT 川口清勝さん

このインタビューは、Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007事務局の協力のもと、Yahoo! JAPANとの連動特集として実現しました。最後に、Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007のご案内も掲載しております。どうぞご覧ください。

デカい波に乗って帰ってくると、何があっても平気でいられる

【Q】 いまの仕事についたきっかけについて教えてください。

【A】 きっかけ……何ですかね。そう、10代のとき、単車で事故起こして入院したんですよ。そうすると、いままで一緒に遊んでた仲間が、足手まといだから遊んでくれなくなるじゃないですか(笑)。まったく遊べない6か月間、ほんとに暇になっちゃったわけ。

どうしようかなぁと思って、暇にまかせて、美大とかを受験する予備校みたいなすいどーばた美術学院っていう絵の教室に行ったんです。そこで6か月間を過ごした。そして「お、もしかしてオレ、いいかも?」と思って(笑)。元々、周りにあんまり会社員の人がいなかったの。だから自分で何かしないとな、っていうのは昔からありましたね。

【Q】 そんな若いころに、いちばん興味があったことは?

【A】 波乗りですね。15歳くらいのころからずっとやっていて、それだけは今も変わってない。結構頻繁に、週3くらいやってる(笑)。一番多いのは千葉の千倉のあたりで、波がいいともっと北の辺り……福島まで足を延ばしてね。鎌倉だと、ロングボードで立ってパドルするやつあるでしょ。あれを鎌倉の材木座あたりから出て、江ノ島まで行って帰ってきて……というのをやっているかな。それやると一日中、体の調子がすごくいい。

仕事のしがらみで、だんだんニュートラルな状態でモノが見られなくなるときってあるじゃない、でも波乗りやってると、そういうふうにならない。良い意味で無責任でいられるんだよね。ニュートラルな状態だと、人のこと考えないでものが言えるわけ(笑)。「このほうがいいのかな」って思ったら言わないと、仕事ってできないから。デカい波でグルグル回されて、死にそうになって帰ってくるじゃない。そうすると仕事で何を言われてもね、全然平気でいられる(笑)。

“デジタル”から“マス”へ―新しい作法を生むために

【Q】 昨年、雑誌のポータルサイト「magabon」を立ち上げられましたが、これからおもしろくなるのは、どんなジャンルのクリエイティブでしょうか。

【A】 やっぱりデジタル広告じゃないですかね。バナー広告や、そこから飛んだ先のキャンペーンサイトだけではなくて、雑誌広告や新聞広告やテレビCMも、これからきっとデジタルになっていくじゃないですか。デジタルがアナログの広告を紐付けて、そこからリアルな行動に出られるようになっていくのは間違いない。

僕がmagabonを始めたのも、雑誌のプロモーションをお手伝いするっていう目的があって。雑誌広告ってもうウェブに抜かれちゃったでしょ。でも雑誌の制作現場には、コンテンツメーカーとしての優れたクリエイターがたくさんいる。そこをデジタルに発展させて広告をつくれば絶対にいいはずだと。だからmagabonでも、雑誌のなかのものをデジタルに変換して、キャンペーンサイトで動画にするとか、そういうことをやっていますね。

TUGBOAT 川口清勝さん

でもそういうのはたぶん、マス広告を知ってる人じゃないとできないのね。デジタル出身の人は、まだそこにいけないんですよ。なぜかっていうと、まだ広告キャンペーンの軸足はマスにあるから。もちろんヤフーみたいなデジタルもマスなんですけど、とはいえ最初にテレビCMや新聞広告で人の心をドカンとつかむっていう流れが、まだしばらく続くだろうと思っている。

だから、まずそこからデジタルのほうに移行する。でもそのうち、デジタル出身の若者たちがマスに飛ぶっていう作法をつくるんじゃないかな。そのためのクリエイティブアワードだとも思うし。デジタルのクリエイターたちの発想でマス広告をやるようになったら、もうほんとガラっと変わるだろうね。

シンプルに、人の心を揺さぶるということ

【Q】 では、インターネットのクリエイティブに関して、最近気になるものはありますか?

【A】 特定のものではないけれども、クオリティは確実に上がってきているし、作ってる人たちが“特殊”じゃなくなってきている環境がすごくいいと思いますね。デジタルの制作者は「僕らにしかわからないことなんだ」というふうに閉じたりしないほうが絶対いい。ずっと閉じたところにいると、閉じてるからこそ自分の価値がある、って誤解してしまうかもしれない。

でも結局、インターネット上の広告だって、テレビの電波に載ったものだって、「人の心を揺さぶる」っていうのはシンプルなことでしょ。蕎麦だってそうじゃない。蕎麦作って食べてもらって「お、うまい!」って思わせるのが、作る人の心意気でしょ。「この蕎麦は、俺と周りのヤツだけわかればいいんだ」と思ってると、いつまでたってもその蕎麦うまくなんないし。

TUGBOAT 川口清勝さん

【Q】 最後に、クリエイティブアワード開催にあたって、参加者へのメッセージを一言いただけますでしょうか。

【A】 そうだね、今言ってたことみたいな感じかな。「インターネットクリエイティブアワード」となっているけど、「(インターネット)クリエイティブアワード」くらいの気持ちで制作して、応募してほしいですね。地上波デジタルは近いぞ!ってね(笑)。

いかがでしたでしょうか。Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007事務局では、優れたインターネットクリエイティブおよび関連クリエイターを育てることを目的として、作品を募集しています。withDをご覧のクリエイターの皆さんも、ぜひ応募されてみてはいかがでしょうか。

Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007作品募集

Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007作品募集インターネット上でのクリエイティブ表現の可能性を追求し、革新的なクリエイティブを制作したクリエイターを顕彰することで、インターネットの世界を発展させることを目的として実施されるアワード。昨年に引き続き、今年で2回目。2007年8月21日(火)まで作品募集中
http://creative-award.yahoo.co.jp/

関連リンク

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Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2007審査員紹介
Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード2006受賞作品
電通
すいどーばた美術学院
magabon
TUGBOAT 1999.07~2002.05
4944079303

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