2009.06.25

人柄のデザイン

イメージ:人柄のデザイン

じんわり効く、漢方薬系Web談義 ♯23
井浦むつお(ヒキダス)

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連載最終回は、ある日コーヒー豆を買った時の気づきから。

その日は何か贈りものをと思いあぐねてぶらぶらしていたのです。Webで検索してみると、たまたまいた場所の近くにお店を発見。3人も入ったらいっぱいの小さな店には、豆樽を利用した手作りディスプレイに、手作りPOPがところ狭しと貼ってありました。お世辞にもきれいとはいえない感じですが、プレーンな豆から凝ったブレンドまで品はよさそうです。

その店で、店主と私は購買に際してどのようなコミュニケーションを行ったのか。購買前後のやりとりを振り返ってみましょう。

  • おすすめが店主自身の好み
おすすめを聞くと、「わたしはこれが好きです。渋みがあって品があって…」と自分の好みを答えられました。
  • 客が求めるままに売らない
ちょっと奮発して多量の注文をしようしたら、「多すぎませんか?」…え? 欲しいといっているのに売ってくれないの?「冷凍庫で保存しても1ヵ月半で飲んでいただくのがベストではあるんで…贈り物ですよね?」とのこと。そりゃそうだ。多すぎるわ。
  • 店主の手作りコンテンツ
購入したコーヒー豆は、手作り説明書といっしょに直送してもらいました。ついでに、控えめに置かれていた手作りフリーペーパーももらってきました。内容は、"コーヒーのおいしい飲み方"でした。

手作りは信頼の証拠

さて、前置きが長くなりましたが、具体的に見て行きましょう。お店にあった"手作り"のものの数々。プロの手にかかれば、ディスプレイもPOPも、もっとキレイになるでしょう。「手慣れていてそつない」、多くのプロフェッショナルに共通する資質です。しかし、読みづらい多くの手作りPOPに僕は目を通し、質問をしたくなったわけです。告知力はなんら不足していません。

手作り、手書き、手描きでしか持ち得ない特長があります。"私は知っていますよ"という信頼感です。字面を読んでいるようでも、心理的にみているものは違います。店主やスタッフが書いている姿を想像する→だったら商品知識は詳しいはず→頼れる!と、信頼のよりどころや証拠として機能しているのです。

一方、手作りはコワくもあります。手作り風に仕立てたもの、いわば「なんちゃって」手作りは客にバレてしまうものです。「手作り」なコミュニケーションにおいては、どれだけ好きか? 時間を惜しまずにやれるか? が問われているのは言うまでもありません。大げさに言うならば、覚悟の度合いが透けて見えるからコワイんですね。

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さて、後半はホンネの安心感と、さらにこのエピソードをWeb上のコミュニケーションに置き換えて考察します。

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