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クリエイティブ業界の求人

求人はそれなりに存在している

情報社会となって既に10数年という時間が経過しているが、そうした中で一般的に生活している我々にも強制的といわんばかりに生活にITという特色が変容させられるようになったのは記憶に新しいところだ。筆者も学生時代に情報技術の授業が導入されるなど、中高を始めとした教育機関でのパソコンを用いた簡単な授業が導入されるようになっていった。まだその頃は情報社会と言えるような高度な機会が誕生していたわけではなく、せめていいものとしては携帯電話ぐらいが標準装備として持っている事がステータスな時期があったが、それももはやマナーという一般常識に括られるようになっていった。今までは情報社会としての技術は特定の業界でしか利用されていなかったが、今や現代社会において肉体労働系の仕事だからといっても、パソコンなどを導入しなければ仕事がはかどらないといった問題まで出てくるようになってきた。このような社会情勢のため、今や情報スキルは身につけていなければならなくなった最低限の能力として固定されるようになった。

またこうした情報技術を用いた企業、そしてその会社で必要とされる人材が求められるようになり、いつの頃からかIT企業と呼ばれる会社が就職業界で人気を博すようになっていき、求人も増えていった。IT産業と呼ばれる業界は以前から存在していたが、2000年代初頭頃から企業として今後の成長を期待出来るとまでいわれていたが、その実態を知ることによって多くの求職者・ならびに就業者が社内としての実態を知ることによって失望することになる人も増えていった。

個人的に一番印象になっているのは、現在ではインターネット業界では最大手と呼ばれている楽天株式会社と一時期熾烈な戦いを繰り広げた、株式会社ライブドアを思い出す。当時、筆者はまだ高校生だったので就職とはまだまだ縁のない身ではあったが、連日テレビなどを沸かせていただけにその名称を知ることになった。といっても、そこで何もこの会社で働きたいなどと就業意欲を示すような時期でもなかったが、後に引き起こされたライブドア事件による社内の業務内容などを見ては、これが社会というものなのかと違う意味で勉強にもなった。とにもかくにもIT業界、ならびにクリエイティブ関係の業界ほど色濃いものはないといえるだろう。簡単に言えば特殊な業界ともいえる、何かしらのスキルについて知識と技術を備えていてもそれで将来的に安泰、と言えないのもこの業界の特色でもある。

クリエイティブ業界、とは

ここで言うところのクリエイティブ業界、結構曖昧な部分がある。単純に言葉の意味で推測するとすればそれはモノ作りを行っている会社といった、そんな想像をしても正解だが不正解でもある。創造行為をするという意味でならどの業界にも当てはまる、常に世界は革新的なアイディアを欲しており、人とは違うものを開発することを至高の喜びとして企業の利益にしようと画策している。ではクリエイティブ業界とは具体的にどういったものをさしているのかというと、一般的には『広告・出版を主に行っている業界』と定義することが出来る。その中へ更に文章やイラストなどのデザインといった、全く新しい物を作り出す業種に関してもクリエイティブ業界の職種として分類することが出来る。

ITと呼称される企業については、定義として考えられる広告業を行っているところが多く、そしてインターネットなどで掲載している広告掲載料によって会社の利益の一端としているところが大半だ。だからこそIT業界と名称付けられる、その実態を詳しく特定することができない会社について、クリエイティブなどといわれることが多いところもある。ただこうした分類は90年代以前においてあまり適切な企業の分類とは決して言うことは出来ない、なぜならそれまでは出版や映画といった娯楽における作品を作り出す業種の事を指している事が一般的だったからだ。それが00年代へと突入するといつの間にかクリエイティブ業界には、また違った価値観となる企業が多く見られるようになった。それがITを専門とした企業だ。

クリエイティブ=情報発信

IT企業と呼ばれる会社がクリエイティブ業界の1つと言われてもしっくり来ないと感じるのは、結構多いのではないだろうか。実のところ筆者もあまりピンと来ない上、IT業界とクリエイティブ業界は性質として何処となく似ているかもしれないが、本質的には根本的に異なっていると解釈している。ただ世間的にはどっちもどっちとして認識している人もいる。特に高齢者として社会活動に励んでいる人達にしてみればどうでもいいことかもしれない、筆者の両親もITと言われてもピンと来ず、自分の子供がその業界に携わっていることを説明してもさっぱり理解できないと綺麗に断言されたものだ。かくいう筆者もこれ以上説明しても恐らく理解は得られないと思い、説明を諦めたわけだがこうしたところもあって、中々紙一重のように簡単に把握してもらう事はかなり難しい。

だがこうした誤差が生じているにも関わらず、性質に類似性を感じられると思わせる部分があるのも事実。どこかというと、それは『情報を発信する』というところに通じているからだ。IT企業と呼ばれるところも、インターネットを主とした広告によって各種情報を発信し、クリエイティブ関係の企業は製作物から情報を提供して共鳴を広めて行こうとする、こういう部分では性質が完全に違うと否定できない要素を生み出しているのかもしれない。最近の企業活動の中にはクリエイティブ活動を行なっている企業が積極的に、IT企業が行っているような広告などに力を入れて自社の発行物の宣伝に勤しんでいたりするので、一般とした見方からすればもはや区別を付けるのは少し難しくなっているのかもしれない。

求人などにも変化が

IT企業と呼ばれる業界が進出したことによって日本の就職事情もかなりの割合で変化したといえる。そしてそんなITを主とした企業の求人情報についてもそうだ、いまだに違和感を覚えて仕方ないのだがそうした業界に属している企業の求人を、クリエイティブ関係の仕事を中心とした求人サイトに掲載されているといったのを見るとどうしても疑問を抱いてしまう。ただ求められている人材や業務内容を見ると、確かにクリエイティブ関係の仕事だったりするのでどういう会社なんだろうと思いながら面接などに励んでいる人も少なくないはずだ。実際、今の企業といえばもはや何でもするという印象を持っている。ITと呼ばれる業界でも広告などを担当するが、時にある企業の宣伝に尽力するときもある。そうするとその企業の魅力をいかにして十二分に世間へと情報発信するにはどうしたらいいのかと考えた時に、いかに斬新な宣伝文句を創作するかが重要な鍵になる。無論企業との打ち合わせによって決められるところではあるが、具体的な構想案を参考にしても提示されたパーツを組み立てるのは依頼者ではなく、請け負った企業が製作することになる。IT企業というのがいかにあやふやなところに位置しているかがよく分かるところだ。

では具体的にどういった仕事を行なっているのかだが、主に担当しているのはインターネットサイトによる広告を主としているので、サイトのデザインなどを主に担当するwebデザイナーと呼ばれる人々が活躍する場でもある。具体的な仕事内容こそ異なるが、言うなればファッション業界で活躍しているデザイナーと性質的には仕事内容は似ているところもある。そのために、求人を求めるとするなら創作意欲を持ってして、そして経験豊かなデザイナーなどを欲するものだ。

ただwebデザイナーとファッションデザイナーとではさすがに業務で必要な知識で決定的に異なるものはある。特に前者で必要なのはインターネットサイトを製作する上での専門的な知識と技術が大半を占めており、それもまた職人芸といわれるほどに難解な知識だ。これを獲得するだけでも時間と経験がものを言うことになる、中々ハードな職業でもある。

実際に求人に掲載されている企業の種類として

以前存在していたクリエイティブ業界の求人サイトを見ると、その中身はほとんどがいわゆる『IT企業』とカテゴリーされている企業で構成されている。もはや常識とまで言われるようになってしまったこうした現状は良いとしてもだ、何故このようになったのかというとそもそもクリエイティブ業界に属している会社の大半がIT化を先進的に行っているところが多いからだ。そう考えると求人サイトなどで掲載している企業も、IT企業はクリエイティブ業界へとその性質を変容させていったということかもしれない。カメレオンのようなものだと考えれば話は早い、ますます混乱しがちだがこうなってしまった以上あまり深く考えないほうがむしろ早いかもしれない。

クリエイティブといっても

ただこの業界、かくいう筆者も携わっているわけだがとにかく専門的な知識で溢れかえっているため理解していないと、もはや話についていけないような業界だ。どの業界も通じている部分はあるかもしれないが、情報を発信しているだけあってあまりにも先端過ぎる内容のものばかり登場するため、革新的過ぎるところでもある。最先端をいくクリエイティブ業界、そしてそうした情報を提供するIT企業、この二つを分かつ垣根はもはや曖昧といえるが、むしろ通じている部分があると定義してもいいだろう。

クリエイティブってなに
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