2009.02.13

「ミルキィ・イソベ presents デザインと“紙”の解剖室」イベントレポート

イメージ:「ミルキィ・イソベ presents デザインと“紙”の解剖室」イベントレポート

1月27日、ミルキィ・イソベ氏の著書『造本解剖図鑑』の刊行を記念し、アップルストア銀座で行われたトークショーの様子をお届け。

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1月27日にアップルストア銀座で行われたイベント「ミルキィ・イソベ presents デザインと“紙”の解剖室」のレポートをお届けする。このイベントは、雑誌『DTPWORLD』に約3年にわたって連載された「紙の不思議な話」、「造本『解剖』図鑑」を完全収録した『造本解剖図鑑 —紙から読み解く本づくりの極意』(ワークスコーポレーション刊)の刊行を記念して行われた。

こちらのビデオは、立ち見の来場者が多数出るほどの大盛況となったトークショーの模様をノーカット収録したものである。テキストとともにお楽しみいただきたい。


トークショーの模様(Vimeo:ノーカット版59分)

ミルキィ・イソベさんは書籍や雑誌などのデザインを手がけていくうちに、各々の紙が持つ様々な魅力にどんどん引き込まれていったという。今回刊行されたこの書籍では、グラフィックデザインをする上で紙とどう付き合っていくべきなのか、その具体的なアイデアが多数紹介されている。デザイナーはもちろん、紙や書籍に興味がある人には必見の内容となっているので、是非書店で手にとってみてほしい。

紙の最大の魅力は、実際に触れることができること

インターネットで情報収集ができるようになった現在、書籍や雑誌といった紙メディアの優位性・メリットはどういうところにあるのか。そこにはきっと、紙の持つ魅力が深く関わっているに違いない。ミルキィさんがデザインする上で紙にこだわる理由は何だろうか。

ミルキィ・イソベ
紙の魅力を楽しくわかりやすく伝えるミルキィさん
【ミルキィ】紙の魅力は、直接手に触れられるということにあります。ウェブデザインでは視覚的な要素だけをデザインしますが、グラフィックデザインの場合は手触りをデザインするのも大事な要素なんです。

紙にはそれぞれいろんな手触りの感触があります。デザインする上で私が気をつけているのは、それを相手が手に取ったときにその手触りから何を感じてもらいたいかを明確にするということです。驚きや優しさなど、何らかの想いをいつも紙に込めているのです。

デザインと紙を別々のものとして考えることはできない、とミルキィさんは語ります。デザインをした後に紙を選んでしまうと、意図したデザインが印刷で表現できなかったり、失敗の元になってしまうことも多いのだとか。だからこそ、デザインする前にいろんな紙について知ることが大事なのだそうです。

【ミルキィ】いろんな紙を知るには、まず製紙会社が出している紙見本帖を集めることから始めましょう。いつもそれをデスクの側に置いて、眺めたり触ったりしながらイメージを膨らませてみることです。

「いつかこの紙を使ってデザインしたい」と思っていても、なかなかその紙を使う機会がないこともあります。その時々でベストな紙を選ぶことが大事ですから、自分が思うように好きな紙を使えるわけではないのですが、紙からインスピレーションを受けることはデザインにもいい影響を与えると思いますね。

「ミルキィ・イソベ presents デザインと“紙”の解剖室」イベントレポート
熱心に聞き入る来場者の皆さんの表情はとても真剣

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